ボストンマラソン出場を目指すブログ

2021年4月に世界6大メジャーマランの一つであるボストンマラソン出場を目指す日々を書いていきます

僕が「ランニングフォーム信者」になった理由

ここのところ、練習では走行距離はあまり増やさず、「ランニングフォームの改良」に注力していました。

フォームの改良を1ヶ月ほど頑張って、得られた主な効果は下記の3つです。
 
 ・楽に走れるようになった
 ・タイムが向上した
 ・故障しなくなった

今は故障の心配も減り、一時の停滞感から抜け出して、またランニングが楽しくなってきました。

「ランニングを始めたけど、なんとなく停滞してるな」と思っている方は、いちどフォームを見直してみることをお勧めします。

1. 練習で重視すること

練習の時に何を重視するかは、人によって様々です。
僕は、何を重視しているかによって分類して、各々「信者」と名付けました。

走行距離を増やすことを重視する「走行距離信者」、トレーニング内容を重視する「トレーニング理論信者」、限界ギリギリまで追い込むことに快感を覚える「苦しみ信者」、そしてたまに存在するのがランニングフォームにやたらこだわる「ランニングフォーム信者」

もちろん、どれか一つだけを重視しているという人はいないでしょう。
どれも大切なのですが、あえて言えば何を優先しているか、という程度の分類です。
また、走力、経験、年齢、環境等、その時々によって何を重視するかは変化していきます。


僕の場合は、これまで「走行距離信者」→「トレーニング理論信者」→「ランニングフォーム信者」という変遷を辿ってきました。

ランニングを開始したばかりの頃は「走行距離信者」時代。
1km、2km、3km、とジョグの距離が増えるだけで満足していました。

次は「トレーニング理論信者」時代。
大会に出るようになると早くなりたいという欲求が芽生えきました。
ネットや雑誌で情報収集をするようになり、ペース走・距離走・LSDなど、いろんなトレーニング方法を試すようになりました。

そして今は、正しいフォームで走ることを重視する「ランニングフォーム信者」です。
4月以降のブログを見ると、書いているのはフォームのことばかり。
タイム増減要因のすべてをランニングフォームに結びつけていて、こじつけすぎの感もあります。

2.正しいフォームとは?

正直にいうと、「正しいフォームとは何か」なんてよくわかっていません。
試してみて、楽にスピードが出るフォームを「良いフォーム」だということにしています。

ランニングの本をいろいろ読んでみましたが、「体型も骨格も筋肉の強さも人それぞれなのだから、標準的な正しいフォームというのはない」のだそうです。
結局のところ、その人にあったフォームを模索するしかないらしい。

3.フォーム改善前の状態

ランニングを始めた頃はフォームなど気にせず、淡々とジョグを繰り返してました。

そのためか、走行距離が増えるにつれて、体のあちこちに痛みが出ました。
痛みが収まるまでトレーニングを中断し、痛みが収まると再開する。

  走行距離が増える⇒体のどこかが痛くなる⇒休む⇒体力衰える⇒練習再開⇒走行距離増える⇒痛み再発

この無限ループの繰り返しです。

休息が数ヶ月にも及ぶと、これまでの練習の蓄積がなくなり、また1kmジョグからやり直すことはめに。
そういうときは、さすがにがっくりきます。

この無限ループをどこかで断ち切りたいとは思っていたのですが、打開策がないまま日々が過ぎていってました。

4.フォームが重要だと思った理由

これという決定的なきっかけはないのですが、様々な要素が重なって、だんだん「走るフォームを見直したほうが良いんじゃないか?」と思うようになりました。

多くのことは忘れてしまったのですが、今でも覚えているのは以下の2点です。

(1)ロンドン世界陸上のマラソンで見た、日本人選手と外国人選手のフォームの違い

17年の夏のこと。ロンドン旅行で、世界陸上の女子マラソンを観戦する機会がありました。

そのとき、外国人選手と日本人選手にフォームに違いがあることに気づいたのです。

外国人選手の大半は、背筋がピンと伸びてまっすぐな姿勢なのに対して、日本選手は3人ともが腰が引けているような走りに見えました。

もちろん、僕にはどちらのフォームが良いのかはわかりません。
ただ、日本人選手だけが他の国の選手と異なったフォームだったのは印象に残りました。

(2)ジョグのスピードが急に上がることがあった

まだ、キロ6分程度でしか走れなかった頃です。

練習コースからの帰り、知らぬ間にジョグのスピードが早くなっていることに気づきました。時計を見ると「キロ5分30秒台」で、通常より30秒も早い。
次の日も、同じように帰りのジョグのスピードが早くなっている。
 
何が原因だろうかと考えた結果、行きと帰りではフォームが変わっていることに気づきました。
ただ、どこをどう変えると早くなるか、までは分かりませんでした。

5. 自分のフォームを見てショック→フォーム改造に着手

しばらくは何の手立ても取らないまま、「走る→怪我する」のサイクルを繰り返していました。

そんな時、あるレースで撮影してもらった自分の動画を見てびっくり
腰が落ちてちょこまかしたストライド。何とも無様なフォームで走っていることを知りました。

自分のイメージでは、もっとダイナミックなフォームで走っていると思っていただけに、がっくり。
こんなフォームでは、大幅なタイム短縮は望めないと思いました。

早急にフォーム改善に取り組むことにしました。

6.改善内容

ここから先のフォーム改造の様子は、ブログに逐一書いていますので詳細は省きますが、やったこととその効果をまとめると以下の通り。

    ☓:ストライド伸ばす・・・スピードは上がったけど、着地時の衝撃で痛みが増した
    ○:重心が前に来るように腰を入れる・・・重心移動がスムーズになってスピードアップ
    △:左足が外側に傾いていたのをまっすぐに着地・・・左足首の痛みは軽減されたかも?
    ☓:フォアフット接地を試みる・・・脛や足首が痛くなった
    ○:体の真下で足を接地・・・・スピードアップに効果あった
    ○:背筋を伸ばす・・・・スピードアップに効果あり
    △:胸付近で行っていた腕振りを、腰の位置まで下げる・・・・肩の力は抜けたかも?

 *◯:効果があった、△:効果不明、X:効果なし

色々と試行錯誤して、効果あったこともあれば、なかったこともあります。
まあ、それもひっくるめて良い勉強になりました。

試行錯誤すること自体が楽しかった
効果が出ればもちろん嬉しいのですが、効果が出なくても、普段は気づかなかった体の動き方が分かったりして、全てが面白い経験でした。
    

7.フォーム改善の効果

上記のフォーム改善の結果、最初に書いたような3つの大きな変化がありました。

・リラックスして楽に走れる
 自分の中でフォームのメージがあるので、走る姿勢が安定します。
 そのせいかリラックスでき、これまでより楽に走れます。

・ジョグのスピードがキロあたり30秒早くなった
 重心移動がスムーズになったため、スピードが増しました。
 フォーム改善前と比較すると、ジョグのスピードがキロあたり6分⇒5分30秒と30秒早くなりました。

・脚への負担が軽減されて故障しなくなった
 これが一番大きいのですが、フォームの改善で足への負担が軽減されたようです。
 練習で長い距離を走ったり大会に出場した後の、脚の痛みがなくなりました。

8.まとめ: フォーム改善はできるだけ早い時期に

振り返ると、走り初めの頃はフォームのことを考えず、ただ漫然と走っているだけでした。

これが、「走る⇒ケガ⇒休む」の無限ループにはまり込んだ原因。

休む期間が長くなると、練習の成果が元の木阿弥になって、最初からやり直し。
その結果タイムも停滞して、なんとなくやる気も起きない。

この繰り返しを2年も続けていました。

僕の経験から言えることは、できるだけ早いうちにフォームを見直した方が良い、ということ。
フォームを改善することは、怪我の未然防止・タイム向上に効果大です。
もっと早く気づいていれば、2年も遠回りすることはなかったのに、、、、。

日本人の多くは骨盤が後ろにあるそうで、走るときはどうしても後傾になりがち。
そのため、足の接地がブレーキのようになって減速要因になるとともに、膝や足首への衝撃も多くなるようです。
フォームを改善することで、着地時の脚への衝撃が軽減することで、故障のリスクも少なくなります。

今は、怪我の心配なく順調に走れてるので、ランニングの楽しさは倍増しました。
ダイエット、健康、と走る目的は人それぞれでしょうが、どうせ走るなら楽しい方がいいですからね。